頭・顔面の痛み
頭・顔面の痛み
三叉神経痛
三叉神経痛は顔面で痛みを引き起こす代表的な疾患で、脳神経のうち三叉神経は3つに分かれていて、目の上、目の下から上唇まで、下唇から顎に分布しています。
50代以上の方に多くみられ、男性よりも女性がなりやすい傾向にあります。
電気が走るようなピリピリとした、えぐられるような発作的な痛みが数秒から数十秒続き、会話、歯磨き、飲食、風が顔に当たるだけでも痛みが引き起こされます。
頚椎性の頭痛(頚原性頭痛)
長時間、同じ姿勢をとったり、交通事故などの衝撃により頚椎がゆがむことで、その周囲の神経が影響を受けます。頚椎上部の神経は頭部の皮膚感覚を支配し、三叉神経とも連絡しているため、頭痛を発症します。中高年では、加齢による頚椎の変形が神経を刺激し、しばしば頭痛をおこします。
頚部、側頭部、後頭部、目の奥などが痛み、首を動かすことで痛みが強くなります。
患者様によっては、吐き気やめまいを伴うこともあります。
治療のポイント
神経ブロックによる治療
三叉神経の場合、顔の表面に神経ブロックを行うだけで改善させることが可能です。
ただし、三叉神経節は脳の中にあるため、症状によっては入院による神経ブロックが必要になる場合があります。
三叉神経は、顔の表面への神経ブロックだけで治療できる場合もあれば、入院による神経ブロックで頭の中に針を刺さなければいけない場合もありますが、当院へご相談いただければ、関連病院に入院して神経ブロックを受けていただくことができます。手術を希望される場合は専門施設への紹介により受けていただくことができます。